〈資料写真〉米軍の無人偵察機「MQ9」=2022年11月、鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
23日昼ごろ、鹿屋基地内の駐機場にMQ9の姿は見えなかった。格納庫内に止まり、周りに複数の米軍関係者が集まっている様子がうかがえた。
オーバーランは22日午前11時に発生したが、市や県は23日、取材に答える形で公表した。市政策推進課は「原因や詳細が分からない段階で説明責任を果たせないと判断した」と説明。「素早い情報共有のあり方は今後検討したい」とした。市、県は同日、九州防衛局を通じて米側に安全対策や再発防止などを求めた。
「市民にすぐ情報提供すべきだった」。基地近くの同市野里町の女性(71)は昼のニュースで知り、驚いたという。「無人機はいつも家の近くを独特な音で飛んでいて不気味。遠隔操作の飛行は本当に安全なのか」と不安を明かす。
ただ、女性は米軍関連交付金の恩恵も感じている。「周りの公園が整備されるなど、地域の運営が助かっている部分もある。複雑な心境だ」と話した。
鹿屋基地での米軍機展開に反対する市民団体「9条の会おおすみ」の松下徳二代表(85)は「なぜMQ9の配備が今年11月までの1年間なのかなど、計画は元々疑問だらけだった」と指摘。「オーバーランの原因が慣れや緩みだったのか分からないが、安全ではないことははっきりした」と語気を強めた。
からの記事と詳細 ( 米無人偵察機「MQ9」滑走路逸脱 市民 募る不安あらわ「遠隔操作の飛行 ... - 南日本新聞 )
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