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Monday, April 18, 2022

西部リビウにも空襲警報、地下シェルターに駆け込む市民…「ウクライナに安全な場所ない」 - 読売新聞オンライン

 【リビウ(ウクライナ西部)=倉茂由美子】ウクライナへの侵攻作戦を続けるロシア軍は18日、西部リビウもミサイル攻撃の標的とした。市内では朝から空襲警報が鳴り、市民が地下シェルターへと駆け込んだ。

 リビウではこの日朝、軍施設3か所と民間施設の計4か所にミサイルが着弾。7人が死亡し、子どもを含む11人がけがをした。民間施設は鉄道駅の近くにあり、駅を狙ったとの見方もある。ウクライナ西部は、ロシア軍が攻勢を強める東部や南東部から離れており、最近まで空襲警報が出ることは少なく、比較的平穏だった。

 大学職員のアローナ・ロマノバさん(44)は、駅から約300メートルの距離にある住宅で暮らす。午前8時頃、コーヒーを飲んでいると、突然爆発音がし、窓ガラスがガタガタと音を立てた。2階の窓から外を見ると、駅の方向から黒煙が上がっていたという。「こんなに近くの場所が攻撃されたのは初めて。状況は悪化しているように感じる」と話した。

 午前10時半頃には、再び空襲警報が発令された。駅から約2キロ離れた市中心部では、道行く市民らが開放されている地下シェルターに身を隠した。薄暗いシェルター内でスマートフォンを手に、知人らに連絡して無事を確認したり、攻撃の情報を集めたりしていた。

 ロマノバさんと同じ職場のイリーナ・リチェンコさん(41)は「空襲警報には慣れているが、最近は攻撃が近付いているようで怖い」と表情をこわばらせた。

 鉄道駅はウクライナ各地へ武器を運ぶ拠点となっている。東部や南東部からの避難民が到着するほか、国外に逃れた多くの人が各地へ戻る際にも経由する。アンドリー・サドビー市長は記者会見で「これは市民を標的にしたジェノサイド(集団殺害)だ」と非難し、「ウクライナにはもうどこにも安全な場所はない。空襲警報が出たらシェルターに入り、身を守ってほしい」と訴えた。

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