自転車で料理を届けるフードデリバリーの配達員に安全運転を心がけてもらい交通事故を防ごうと、配達員などを対象にした講習会が２９日、京都市で開かれました。
この講習会は、警察と京都市が共同で開き、京都市左京区にある自動車教習所を会場に、市内でフードデリバリーを行っている５つの会社の配達員などおよそ６０人が参加しました。まず、配達員たちに講義が行われ、おととし京都市内で発生した自転車が関係する事故のうち、およそ７割が交差点内で起きているとして特に注意するよう呼びかけられました。このあと、教習所のコースを使って行われた実習では、車の陰から人が出てくるなど事故が起きやすい状況が再現され、配達員たちは、一時停止や左右の確認を注意深く行いながら自転車を運転していました。
参加した４０代の男性は、「実習で危険な場面を再現してくれたので安全な運転を心がけようと実感しました」と話していました。下鴨警察署の釜口幸生交通課長は、「フードデリバリーの需要が増えてくる中、運転マナーなどが課題になってくると思う。配達員の方には事故がないよう業務にあたってほしい」と話していました。
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