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Monday, September 14, 2020

“除菌バス”のネットワーク「JBR発足」(2) 安心安全なバス旅を | 特集:本紙 - トラベルニュースat

九州観光旅館連絡会・松瀬裕二代表に聞く ウイルス対策がGo To成功のカギ

JBRの立ち上げにあたり、松瀬裕二代表に話を聞いた。

−除菌の取り組みについて教えてください。

10年前の2010年、鳥インフルエンザが大流行しました。その際「次亜塩素酸水」を空間噴霧することでバス車内の除菌・消臭を行うことにより、お客様に安心して旅行を楽しんでいただける“除菌バス”をブランド化しました。九州のバス会社を中心に徐々に全国へ広がり、1300台のバスが“除菌バス”として稼働するようになりました。さらに新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、一気に全国で約3千台の貸切バスが“除菌バス”として活躍するまでに至っています。

−空間除菌を導入したバス会社から、どのような声が届いていますか。

バス乗務員から「お客様から高評価をいただき自分たちも安全に乗務できています」と、うれしい言葉を聞いています。

九州観光旅館連絡会・松瀬裕二代表

九州観光旅館連絡会
松瀬裕二代表

−経済産業省から委託された独立行政法人が次亜塩素酸水溶液に関して「コロナへの除菌効果は認めるが噴霧については推奨しない」というコメントを出しましたが…。

空間噴霧に関して検証せず、また今後も検証する予定もない中でのコメントは、非常に無責任だと思っています。我々は10年間、バス車中やオフィスの中で休まず次亜塩素酸水を噴霧してきました。私どもの取り扱いだけでも実に延べ250万人以上の人たちに利用していただいています。その結果、消臭やインフルエンザに対してだけではなく、ノロウイルスにも効果があり、快適に利用できたとの評価をいただいています。次亜塩素酸水の噴霧で気分や具合が悪くなった方は過去に1人もいらっしゃいませんし、噴霧する機器の不具合もありません。

先日(7月上旬)の九州北中部を襲った豪雨災害では、熊本県人吉市に申し出て避難所に20台の空間除菌の噴霧器と次亜塩素酸水溶液を寄付し、新型コロナウイルス感染症が広がらないようご利用いただいています。

空間除菌噴霧器

熊本県人吉市の避難所に設置されている
空間除菌噴霧器

−JBRを立ち上げた経緯を教えてください。

経産省の機関が検証もせず空間噴霧を推奨しないと断じても、我々はこの10年間、ご利用いただいたバス会社から効果があったとする報告をいただいています。それならバス会社の皆さんと連携し、安心で安全なバスを保有していることを紹介、手配できるセンターをつくろうと思ったのがきっかけです。全国に呼びかけると44社のバス会社のご賛同を得てJBRに加盟いただきました。

国内でウイルスの研究で権威とされている、ある大学の某教授はご自身の論文で「次亜塩素酸水を拡散する空間噴霧を推奨しないという報道がなかったら、今回のような大幅な感染の再拡大はなかったのでないか。この感染拡大は人災に近いものではないか」とまで言われており、エビデンスを提示し空間除菌を推奨されております。

現在始まっているGoToトラベル事業の成功のカギは、ウイルス対策だと思っています。安心・安全に事業を進めるには、旅行会社の皆様にJBRの存在を知っていただき、ご利用いただくことであると確信しています。ぜひ、JBRのバスをご利用ください。

最後にJBRの趣旨にご賛同いただいた全国のバス会社の皆様に深く感謝し、ともに前向きに歩を進めていくことをお約束いたします。

(前の記事)“除菌バス”のネットワーク「JBR発足」(1) 全国44社を手配、紹介

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