ハンガリー議会は26日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を承認した。これで最後の障害をクリアしたことになる。
スウェーデンがNATO加盟を申請したのは21カ月前。ロシアのウクライナ侵攻を受け、フィンランドと共に申請した。ウクライナ侵攻は3年目に突入し、同国への支援も失速しつつある。ロシアが将来的にNATO加盟国を標的にする可能性さえあるという懸念が高まる中で、スウェーデンの加盟は欧州安全保障を強化する一助となる。
スウェーデンのクリステション首相はソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に「歴史的な日となった。これでNATO全加盟国の議会がスウェーデンの加盟を支持した」と投稿。「スウェーデンは欧州・大西洋の安全保障における自国の責任を担う用意がある」と表明した。
ロシアのウクライナ侵攻は、NATOのさらなる東方拡大を阻止する狙いもあった。ウクライナは深刻な弾薬不足に直面しており、最近は一部戦地からの撤退を余儀なくされた。ロシアの猛攻撃はさらなる帝国的野心の序盤に過ぎないのではないかとの懸念がある。
スウェーデンのNATO加盟は、批准文書が米国務省に預けられてから数日以内に最終決定される予定だ。
200年もの間、戦争を回避するためあらゆる中立を追求してきたスウェーデンにとってNATO加盟は重大な変化を意味する。同国の申請に対し加盟国は総じて歓迎を表明したが、ここに至るプロセスは平たんではなかった。トルコは長い間譲歩を要求し、米国から戦闘機売却に関する約束を取り付け、1月にようやく批准した。ハンガリーのオルバン首相は、最後の国にはならないと表明していたにもかかわらず、同国は最後まで承認しなかった。
クリステション首相が先週、ハンガリーを訪問すると、オルバン首相は姿勢を軟化させた。オルバン氏が信頼構築のためと表現したしたこの訪問で、両国はハンガリー空軍へのスウェーデンの戦闘機売却について合意した。
原題: Sweden Clears Final Hurdle to Join NATO With Hungary Vote (1)
(抜粋)
(詳細を加えて更新します)
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