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Saturday, June 10, 2023

非常に激しい雨のおそれ 「8日夜は安全な場所で」|NHK 関西の ... - nhk.or.jp

近畿地方では、梅雨前線の影響で8日夜から9日の明け方にかけて、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
今月2日の大雨で被害が出た地域では、片づけなどを日中のうちに早めに終えて、夜は安全な場所で過ごすなど、いつもより早めの対策を取ってください。

大阪管区気象台によりますと、日本の南から梅雨前線が北上していて、前線上に発生した低気圧は8日夜には四国付近に達する見込みです。
前線と低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、近畿地方では、▽8日の昼すぎから雨が降り始め、▽8日夜のはじめから9日の明け方にかけては、局地的に非常に激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。
9日の朝にかけての24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、近畿南部と中部で180ミリと予想されています。
今月2日の大雨で、和歌山県を中心に、すでに地盤が緩んでいるところがあり、少しの雨でも土砂災害の危険性が高まるおそれがあります。
気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に十分注意するよう呼びかけています。
今月2日の大雨で被害が出た地域では、片づけなどを日中のうちに早めに終えて、夜は安全な場所で過ごすなど、いつもより早めの対策を取ってください。

【無理に避難場所まで行かない】
夜の時間帯は、暗くて周囲の状況がわからないため、過去の災害では、外を移動して避難している最中に▽冠水した道路や増水した川に気づかず流されたり、▽陥没した道路の穴に転落したりして、死亡する人が相次いでいます。
特に、▽道路や線路をくぐるアンダーパスや、▽川沿いの道路では、冠水や陥没に気づかずに進入して被害にあうケースが多いです。
無理をして遠くにある避難場所を目指すのではなく、自宅の近くに鉄筋コンクリートの頑丈な建物がある場合は、そこに逃げ込むことを検討してください。
やむをえず外を移動する場合は、ハザードマップなどで避難ルートを確認し、▽土砂災害の危険性が高い「土砂災害警戒区域」の周辺や▽浸水が想定されるエリアは避けてください。

【冠水している場所は車もNG】
移動中に冠水に気づいた場合は、無理に進まず避けてください。
車であっても、▽深さが30センチでエンジンが停止し、▽50センチで車体が浮いて流される可能性があります。
水に流れがある場合には、さらに浅い場所でも簡単に流されます。
2019年の台風19号では、屋外で犠牲になった人の4割が車で被災しています。
その後も災害のたびに車に乗っていて被害にあう人が相次いでいます。
「車だから大丈夫」とは思わないでください。

【2階以上に垂直避難】
すでに周囲で冠水が起きていたり、土砂災害が発生したりして外に出るのが危険なときは、▽自宅の2階以上に上がり、▽崖や斜面から離れた部屋で過ごすなど、少しでも助かる可能性が高い場所で安全を確保してください。

【明るいうちに安全な場所へ】
雨が強まる夜の時間帯は、暗くて周囲の状況がわからないため、▽冠水した道路や増水した川に気づかず流されたり、▽陥没した道路の穴に転落したりするリスクがあり、外を移動して避難するのは命の危険があります。
2009年8月、兵庫県佐用町では、夜になって避難しようとした住民が、川や用水路からあふれた水に流されて犠牲になりました。
夜間に外に出なくて済むように、明るいうちに安全な場所に避難しておくことが大切です。
自宅が▽「土砂災害警戒区域」など土砂災害のリスクが高い場所や▽今月2日の大雨で浸水被害が出た地域にある人は、8日夜は、高台の家族や知人の家など、安全な場所で過ごすことを検討してください。
特に、高齢者や、小さな子どものいる家庭は、移動に時間がかかるので日中に避難してください。

【2階以上で寝て】
自宅で休む場合も、8日夜は2階以上で寝てください。
寝ている間は災害に気づくのが遅れるうえに、浸水が始まると、水圧の影響で屋内であっても移動するのが難しくなります。
2019年の台風19号(東日本台風)では、水害が原因で屋内で亡くなった人の半数が1階で亡くなっていて、2階以上にいれば助かった可能性があります。
ふだんは1階で寝ている人は、生活習慣を変えるのは大変ですが、8日夜は2階で寝てください。
離れて暮らす家族がいる方は、「自宅で寝るなら8日の夜は2階で寝てね」と電話してあげてください。

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