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Wednesday, May 10, 2023

8分間の119番中にはねられ死亡、安全確保の指示なし…東名阪 ... - 読売新聞オンライン

 三重県亀山市の東名阪自動車道で3月に起きた多重事故で、中型トラックの男性(53)が亀山市消防本部との8分間の119番中にはねられて死亡した問題で、市は通話記録を一部開示した。男性に安全を確認するやりとりはなく、専門家は「119番中に亡くなる事案は初耳だ。安全な場所への退避を促し、消防の到着を待ってもらうのが良かったのでは」と指摘している。(松岡樹)

 事故は3月27日午前2時頃、亀山市の東名阪道上り線の走行車線で、停止していた軽バンに中型トラックが追突した。さらに大型トラックが突っ込み、中央分離帯に衝突し、上下線に積み荷が散乱。下り線で積み荷を避けようとした軽乗用車に後続の乗用車が追突して、計3人が死亡した。

 読売新聞の情報公開請求に対し、市が公開したのは、亡くなった中型トラックの男性と同本部の通信指令職員とのやり取りを文字に起こしたA4用紙4枚。男性の発言や事故状況に関する情報などは「公共の安全と秩序の維持に支障が生ずる」などとして非公開とされ、一部黒塗りで開示された。

 記録では、職員が、119番してきた男性に対し、衝突した軽バンに乗っていた2人への救護を促す一方で、男性の安全を確認したり、安全確保を指示したりはしていなかった。

 職員は、男性に軽バンの状況確認や、軽バンに乗っていた人への止血などの手当ても要請していた。記録は、職員の「もしもし。もしもし」という男性への呼びかけで終わっている。

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