2021年6月、飲酒運転のトラックに児童5人がはねられて死傷した千葉県八街市立朝陽小学校の6年生の子どもたちが今年度、通学路の安全点検や募金活動などに取り組んだ。代表児童5人が20日、市役所を訪れて募金を寄付するとともに活動を報告。「2年前のような事故が起きないように安心安全なまちをつくってほしい」と北村新司市長に要望した。
6年生の87人が活動を始めたのは22年秋。総合的な学習の時間を利用し、通学路を実際に歩いて見通しの悪い場所や段差を確認し、カーブミラーがなかったり、電線が切れていたりする危険箇所を見つけた。インターネット上の仮想空間「メタバース」も活用して通学路安全マップにまとめ、「1列で歩こう」と呼び掛ける交通安全ポスターも作った。
同年12月には市内の商業施設で募金活動を実施。協力してくれた人へのお礼として地域の魅力を伝える手作りのカレンダーや缶バッジなどを用意し、6万7879円を集めることに成功した。
20日は代表児童5人が市役所を訪れ、北村市長と面会。その様子はオンラインで同小の6年生の教室にも「生中継」された。
代表児童の1人、野曽原安慈さん(12)が「安全で楽しいまちにしたい。安全なまちはお年寄りや子どもも安心して過ごせるので、活気があるまちになる」と言って募金を手渡すと、北村市長は「活動に感心した。通学路の整備に努力することを誓う」と応じた。市は募金を、通学路の路面に「スクールゾーン」と塗装する費用の一部に充てるつもりだという。【中村宰和】
からの記事と詳細 ( 「安全なまちに」児童が市長に募金寄付 5人死傷事故で 千葉・八街 - 毎日新聞 )
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