プロボクシングの前WBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(30=緑)が9日、再起戦に向けた前日計量をクリアした。
試合は10日、やんちゃな青春を過ごした三重・四日市市の総合体育館でWBO同級4位タノンサック・シムシー(22=タイ)と契約50・0キロの10回戦で実施される。愛知・刈谷市で行われた計量で矢吹はリミット50・0キロ、タノンサックは49・9キロだった。
「気負いすぎないようリングに上がりたい。KOできるよう頑張ります」とあらためて気合をこめた。相手のタノンサックは23戦無敗(21KO)。2年前にWBA同級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)が試合直前のコロナ感染で中止となったが、世界挑戦が決まっていた難敵。高いハードルを課した再起戦だが矢吹は「強い相手にしっかり勝ちきりたい」と言った。
寺地拳四朗(BMB)とのダイレクトリマッチに敗れてベルトを失った3月19日以来。今回は神戸市のサンライズジムへの“出稽古”も行った。「世界王者になってから、向こうから来てくれるので出稽古には行っていなかった。今回は心機一転の気持ち」。まさに出直しの旅となった。
自身のボクシングも見つめなおした。前に重心がかかりすぎていた点を修正。「体が浮かないようにした。よくないところを出さないようにして、パンチを打てるようにした」。酷暑の中、汗にまみれて新たなボクシングスタイルを体にたたき込んだ。
今月4日に後楽園ホールで行われたジュニアチャンピオンズリーグのU-12女子35キロ級で、長女の佐藤夢月(12=緑)が優勝した。ベルトを持ち帰った娘に喜びながら刺激を受けた。
「この試合でいい勝ち方をしなければ、先の展望は開けない。とにか勝つ、内容にもこだわりたい」と話していた。再び世界のベルトを手にする。その大目標に向かい、再スタートはきっちりと決める。
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