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Wednesday, May 4, 2022

観光船沈没 海事代理士「基準は守られなければ」|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故では、運航会社が国に提出した「安全管理規程」が守られていなかった可能性が出ています。
事故を起こした会社とは別の会社の安全管理規程を作成している海事代理士が取材に応じ「基準が守られなければ、安全とは違う方向に向かってしまう」と指摘しました。

「海事代理士」は船舶の登記や安全管理規程などの国に提出する書類の作成を運航会社に代わって行う仕事をしています。
根室市に住む海事代理士の平賀禎彦さんは、斜里町ウトロの観光船のうち、事故を起こした「知床遊覧船」とは別の会社の「安全管理規程」の作成を請け負っています。
別の会社のものですが、「運航基準」の欄にはウトロの港内で風速が8メートル以上、波の高さが0.5メートル以上に達している場合には運航を中止しなければならないなどと記されています。
平賀さんは「全部覚えろとは言わないが、船長や運航管理者は大事な数値は覚えてもらわないと、安全のために作っているものがないがしろにされてしまう。基準が守られなければ安全とは違う方向に向かってしまう」と指摘しました。
運航会社の桂田精一社長が先の記者会見で運航基準に具体的な数値が記されているかあいまいな受け答えをした点については、「経営トップがすべてを知っているか分からないが、少なくとも出航の基準くらいは頭に入れておいてもらいたかった。けっこうショックな発言だった」と述べました。
また、桂田社長が会見で「条件付き運航」という言葉を使ったことについては「条件付き運航というのはあり得ない。これから風が吹くと分かっていて出航するというのは問題があると思う」と話していました。

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