プロボクシング日本ライトフライ級王者岩田翔吉(26=帝拳)が、防衛成功で世界挑戦を近づける。5日の東京・後楽園ホールでの同級3位大内淳雅(36=姫路木下)との初防衛戦を控え、4日には都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨んだ。両者ともに100グラム少ない48・8キロでクリア。昨年6月以来の再戦となる同カードで、初対決では岩田がダウンを奪った上で判定勝利を挙げた。

岩田は、前回以上の内容で勝つことを自らのハードルに設定。「いつも以上にコンディションはいい。普段通り、トレーニングしてきたことを出すだけ。今回は最初からいけると思う」と序盤から倒しにいく姿勢を示した。

現在、WBA同級2位を筆頭にWBC同級7位、WBO同級13位と世界3団体でランキング入り。世界挑戦への機運も高まっているものの、岩田本人は冷静そのもの。「明日に集中している。明日をクリアしてから先のことは考えたい。丁寧に攻めてKOするだけ」と静かに燃えていた。