首都圏の１都３県で、東京オリンピックの競技会場をすべて無観客とすることが決まったことを受けて、神奈川県の黒岩知事は「頑張って競技を誘致したので無観客となり、正直がっくりした。残念だが、気持ちを切り替えて、安心安全な大会ができるようにしたい」と述べました。
９日の定例会見で黒岩知事は「セーリングや野球、ソフトボールなど日本が強い競技を頑張って誘致し、どうやって盛り上げていこうかと取り組んできたが最終的に無観客となり、正直がっくりした。本当に残念だが、今の感染状況を踏まえるとやむを得ない。気持ちを切り替えて、安心安全な大会ができるよう全力を尽くしたい」と述べました。
そのうえで、相模原市などで行われる自転車のロードレースについては「沿道での観戦も自粛を呼びかけるが、具体的な方法についてはこれから関係自治体などと検討したい」と話していました。
【盛り土工事２２か所の緊急安全点検実施へ】
一方、静岡県熱海市で起きた土石流に関連して黒岩知事は、現在、県内で盛り土の工事が行われている２２か所について、来週から、緊急の安全点検を行うと発表しました。
黒岩知事は「県では、土砂の流出を防ぐため盛り土の工事に際しては、排水処理などの対策を義務づけ、現地確認もしているが、また大雨がいつ降るかわからないので、改めて安全確認を行って住民の不安を解消したい」と話していました。
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