大相撲の元小結旭道山のおいでプロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級2位の波田大和(27=帝拳)がタイトル初挑戦へ、胸を躍らせた。6月1日、東京・後楽園ホールでWHO,S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXTのメイン登場。同級王者坂晃典(32=仲里)に挑む。31日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席。波田はリミット(58・9キロ)よりも100グラム少ない58・8キロで1発クリア。坂は3回目の計量でリミットに到達し、試合成立となった。

計量後の波田は「めちゃくちゃ元気すぎますね。これを明日にぶつけたい」と気合を入れ直した。計量であらためて王者坂の体格、肉体などを確認し「思ったよりも大きく感じました」と警戒心も忘れていない。15年10月のプロデビューから9年が経過。22年10月には日本同級挑戦者決定戦で原優奈(真正)に僅差となる1-2の判定負けで王座挑戦を逃した悔しさも味わった。波田は「(ベルトを)巻いてみるまでは、その気持ちは分からない。笑顔でリングから下りるところを(ファンに)みせたい」とうなずいた。

父寿和さん(56)も行司の木村寿之介という相撲一家に生まれた波田は、元世界3階級制覇王者長谷川穗積に憧れ、ボクシングの名門、花咲徳栄高に進学してボクシングの道へ。同3年時に総体と国体で準優勝してプロ転向した。会場には元旭道山の和泰さんも応援にかけつける。波田は「今回、応援に来てくださる方に勝利をみせたい」と気を引き締めていた。