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Saturday, May 25, 2024

導入5社「不足補える」 個人タクシー「安全なのか」 県内でライドシェア|社会|石川のニュース|北國新聞 - 北國新聞デジタル

金沢駅のタクシー乗り場で順番を待つ人たち。ライドシェア実施が決まった24日も行列ができていた

金沢駅のタクシー乗り場で順番を待つ人たち。ライドシェア実施が決まった24日も行列ができていた

 24日、石川県内のタクシー会社に「日本版ライドシェア」の許可が出され、導入を決めた5社の担当者からは期待の声が上がった。北陸新幹線延伸などによる観光客の増加や、帰省客が相次ぐ旧盆などを見据え「ピーク時の不足を補える」と金沢市内などの交通環境が改善されると歓迎。一方、2種免許が必要とされない運転手の参入に、個人タクシーのドライバーは「安全に客を運べるのか」と懸念を示した。

 ライドシェアの導入エリアである「金沢交通圏」は金沢、野々市、かほく、津幡、内灘の各市町全域と、白山市の一部。各社は6月の事業開始に向け、運転手の採用活動などを本格化させる。

 冨士タクシーは25日に募集をスタート。大型連休後はタクシーの需要は落ち着いているというものの、担当者は「旧盆などのピーク時に備えたい」と話した。

 「まずは退職者らに声を掛ける」。こう語るのは大和タクシーの担当者だ。乗客が運転に安心できるよう、経験者を中心に採用する予定で「ライドシェアは誰も経験したことがない。地に足を着けた形で進めていく」とした。

 これに対し、個人のタクシー運転手からは「危険な運転で、個人タクシーの信用まで落とされないか」と心配する声が上がる。

 金沢個人タクシー協同組合によると、個人タクシー運転手となるには10年以上のタクシー運転経験や資格試験に合格する必要がある。野谷実理事長は車検や車両の定期メンテナンスで年間50万円近く負担しているとし、「ライドシェアは2種免許すら必要ない。旅客運送事業を甘く見ているのではないか」と指摘した。

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