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28日に始まった斜里町ウトロの漁港を拠点とする知床半島の小型観光船運航で、「ゴジラ岩観光」は今季、海難事故救助要請システム「よびもり」を導入した。2年前の「KAZU I(カズワン)」による沈没事故後、事業者で組織する知床小型観光船協議会は運航の自主ルールを作るなど安全対策を進めてきた。協議会会長で、同社統括部長の神尾昇勝さん(47)は「(導入で)お客様が安心して楽しめる環境につながると思う」と話す。
よびもりは、首にかけた発信器のボタンを押すことで、アプリを入れたスマートフォンにSOSや位置情報などが一斉通知されるシステム。
28日は無料で貸し出され、乗船した富良野市の主婦(55)は「安全運航に徹しているとのことだったので乗船に不安はなかったが、よびもりで安心感が高まった」と笑顔。夫(53)は「クマも見られて楽しかった」と満足げだった。
よびもりを使った救助活動は、半島の羅臼町側で咋年4月、斜里町側では今月、自治体や漁協、協議会、事業者などによる連携協定が締結された。システムを運営する「よびもり」(札幌市)の千葉佳祐社長(29)は「多くの乗船者に安心感を持ってもらえたようで、うれしい」と語った。
26日に今季の通行が始まった国道334号「知床横断道路」(斜里町岩尾別―羅臼町湯ノ沢間、23・8キロ)ではゴールデンウィークに入り、多くの人々が訪れている。
28日は曇りがちの天候で、展望台のある知床峠からはオホーツク海や北方領土・国後島はかすんで見えず。それでも羅臼岳はくっきりと望むことができ、観光客たちは、山をバックに記念撮影を楽しんでいた。厚岸町の男性会社員(43)は「知床に来たのは初めてで、きれいな景色が見られて良かった」と満足していた。
知床横断道路は夜間に凍結する恐れがあるため、通行できるのは当面、午前9時30分から午後4時までとなる。
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