80万人以上が犠牲になった1994年のルワンダ大虐殺から30年を迎えた今月、三田市の
三田市出身で2021年から2年間、陸上自衛隊員として伊丹駐屯地(伊丹市)にいた。三田学園高校時代から青年海外協力隊に関心があり、面接などを受けて昨春に合格。ルワンダ派遣が決まった。
自身が生まれる前に起きた大虐殺のことは「知らなかった。調べて驚いた」と話す。ただ、政府主導の和解政策が進んで、「アフリカの奇跡」と呼ばれる経済発展を遂げたことも学び、興味が湧いたという。昨夏から3か月間、フィリピンで英語を学ぶなどして準備を進めてきた。
今月下旬に出発予定で、ルワンダには計4人が海外協力隊員として赴任し、別々の地域で活動するという。
迫さんが向かうのは首都キガリの東方にあり、タンザニア国境に近いカヨンザ郡。雨水や川、ため池の水を生活用水とする人も多く、深井戸など給水設備の維持管理や水に関する衛生啓発に2年間、力を尽くす。
迫さんは8日、三田市の田村克也市長を表敬訪問し、激励を受け、「自衛隊時代に培ったものを生かせる。文化も住民たちに紹介したい」と意気込みを語った。
現地は赤道に近いものの、標高が高く、快適に過ごせるという。迫さんは、以前に消防士を夢見るなど「誰かの力になりたい」との思いが強かったといい、「どんな環境でもやれる自信はある」と表情を引き締める。
大虐殺については「心に傷を負っている人が多いと聞き、住民と密接に関わる上でも歴史を学びたい。日本に持ち帰って、現状を伝えられたら」と話していた。
ルワンダ大虐殺 1994年4月、フツ族の大統領が乗った航空機の撃墜事件をきっかけに、フツ族強硬派がツチ族やフツ族穏健派を襲った大虐殺。約100日間で80万人以上が犠牲になったとされる。多数派のフツが伝統的に農耕を、ツチは牧畜を営んできた。ベルギー統治下で、少数派のツチが優遇されたことで、対立が生まれた。
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