能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市で、地域の人たちが運営していた「自主避難所」の1つが3日閉鎖されました。この地区では自主避難所を出たあとに倒壊のおそれがある住宅に戻る人もいて、安全に生活できる環境を整えることが急務になっています。
石川県では現在も多くの被災者が、行政が運営する避難所だけでなく地域の人たちがみずから運営する「自主避難所」で避難生活を続けています。
輪島市門前町の本市地区にある自主避難所にも、ピーク時には80人あまりが避難していましたがその後、徐々に減って3日から閉鎖することになりました。
この自主避難所は、葬儀場を借りて運営されていたもので、葬儀場側は「避難している人が落ち着くまで使ってほしい」という意向を示していましたが、避難している人たちが「いつまでもお世話になれない」と、1月下旬に地元の区長と話し合って閉鎖を決めたということです。
3日は地区の住民たちが物資を分けたり、ほうきで掃除したりと、片付けに追われていました。
避難所を出る決断をした82歳の平井隆三さんは、立ち入りが危険と判定された自宅に戻るということで、「少々、危険でも、まわりを気にせず家族といられる生活が大事なので、逃げ場を確保するなどの対策をしながら自宅に住みたいです」と話していました。
地元の区長によりますと、この地区では平井さんのように自主避難所を離れたあと、立ち入りが危険と判定された自宅に戻る人がほかにもいるということで、安全に生活できる環境を整えることが急務になっています。
本市地区の出村宗雄区長は「今後の生活を見通せず、倒壊のおそれがある家に住む住民がいることが不安です。具体的な対策は思いつかないのが現状です」と話していました。
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