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Wednesday, February 28, 2024

「世界で最も安全な航空会社トップ25」2024年版。航空機の安全は乗務員にかかっている - Business Insider Japan

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航空会社の安全性などを評価するエアラインレイティング・ドット・コム(AirlineRatings.com)は、同サイトがチェックしている385社の航空会社の中から「世界で最も安全な航空会社トップ25 2024年版」を発表した。

1位に輝いたのは、ニュージーランド航空。以下、カンタス航空、ヴァージン・オーストラリア航空、エティハド航空、カタール航空、エミレーツ航空、全日空、フィンランド航空、キャセイパシフィック航空、アラスカ航空と続いている。

ニュージーランド航空とカンタス航空は近年、トップ争いを続けている。カンタス航空は、2019年〜2021年に連続して1位を獲得、2022年にニュージランド航空に1位を奪われたが、2023年はその座を取り戻していた。2024年は再びニュージーランド航空が1位を奪った。

同サイトのジェフリー・トーマス編集長によると、ニュージーランド航空とカンタス航空の差はきわめて僅差で、わずか1.50ポイントだった。カンタスグループは、エアバスA220、A320、A321、A350、ボーイング787を大量発注し、今後3年間での同社史上最大級の機材更新に着手している。

カンタス航空は、50年以上、死亡事故を起こしておらず、「最も安全な航空会社」を象徴する存在といえる。少し古い話だが、1988年公開のハリウッド映画「レインマン」には、ダスティン・ホフマン演じる主人公が飛行機に乗ることを嫌がり、安全な航空会社の名前として「カンタス」の名前をあげるシーンがある。

日本からは7位に全日空、20位に日本航空が、台湾からは14位にエバー航空がランクインした。日本の2社は昨年発表された20位までのランキングに入っておらず、大きく順位をあげた。エバー航空は9位から順位を落とした。

とはいえトーマス編集長は「2024年世界で最も安全な航空会社トップ25は、常に安全性のイノベーション、卓越した運航、そしてエアバスA350、ボーイング787、777−9のような最新鋭機の導入の最前線にいる」と述べている。

安全な航空会社と安全でない航空会社の違い

羽田空港で衝撃的な衝突事故が起き、航空会社の安全性はさらに注目を集めている。同サイトは、ランキングにあたって、5年間の墜落事故、2年間の重大インシデント、当局や業界団体による監査、機体年齢、乗務員の訓練などを分析している。羽田の事故では、乗務員の冷静かつ適切な判断と誘導が注目された。

インシデントは、事故につながるおそれのある事態のことを表す。ハインリッヒの法則によれば、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件の異常があるといわれる。トーマス氏は、航空会社は毎日インシデントを起こしており、その多くは航空機やエンジンの製造上の問題であって、航空会社の運航上の問題ではないと述べている。安全な航空会社と安全ではない航空会社の違いは「乗務員が重大事故にいかに対処できるかだ」と述べた。

世界で最も安全な航空会社

最も安全な格安航空会社

同サイトは合わせて、「2024年世界で最も安全な格安航空会社トップ20」も発表している。

1位は、ジェットスター(オーストラリア)。以下、イージージェット(イギリス)、ライアンエアー(アイルランド)、ウィズエアー(ハンガリー)、ノルウェー・エアシャトル(ノルウェー)と続いている。

日本と台湾からランクインした格安航空会社はなかったが、アジアからは8位にベトジェットエア(ベトナム)、12位にエアアジア(マレーシア)、13位にセブ・パシフィック(フィリピン)、19位にインディゴ(インド)がランクインした。

The News Lens Japanより転載2024年1月30日公開の記事

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