年末年始に向けて、富津署の「山岳レスキューチーム」は22日、千葉県富津市と鋸南町にまたがる鋸山(のこぎりやま)(329メートル)で、安全な登山に向けた注意事項を案内する掲示板をリニューアルした。(山本哲正)
レスキューチームは、若手署員を中心に課を超えて横断的に組織し、2017年に発足。登山客に人気の鋸山や高宕山などで活動している。
昨年1年間の山岳遭難発生状況をみると、県内で15件19人のうち、鋸山での発生がトップで4件6人だった。滑落による死者2人も鋸山でのもの。今年はやや増えて6件8人となっている。
低山で冬でも登れるが、安全第一のため、登山道「車力道(しゃりきみち)」入り口の掲示板を新しくした。これまでも主に「日没時間を考えて入山を」と呼びかける小さめの看板があったが、今回は縦80センチ、幅50センチと大きめに。「雨具やライトを携行して天候の急変に備えて」「携帯電話のバッテリー残量を確認して」など細かな注意事項を並べた。
外国人登山客も多いため、英語表記版も添えた。通りかかった男性登山者は「午後3時、4時から登ろうとする外国人もいて危ないと思っていた。山で新しい看板はインパクトがあるから、見てもらえるのではないか」と話していた。
立ち合った、同署の斎藤孝之署長は「低山でも遭難の可能性は十分ある。掲示板の注意喚起を見て、安全な登山を楽しんでほしい」と語った。
レスキューチームはこの日、車力道で頂上まで登山しながら危険な地点を確認。すれ違う登山者に「帰り道が分からない、けがをして動けない場合は警察に通報を」と呼びかけるチラシを配った。展望台にある県設置の掲示板にも、林道で下りる場合は2時間以上かかることを知らせるチラシを張った。
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