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Wednesday, August 30, 2023

債券の時価を適正に評価していますか? - Refinitiv

IV. 求められる債券データの品質

こうした変化を背景に、債券の時価を適切に評価する必要性が高まっています。そこで求められるのは信頼性の高い評価機関が発表した、公正かつ透明性の高いデータです。

LSEG (ロンドン証券取引所グループ) のビジネスであるリフィニティブの有する債券データは、260 万以上の債券銘柄に関する時価評価と、全アセットクラス 8,000 万銘柄以上のリファレンス・データに基づいています。

時価評価データについては、先進国、新興国の中核セクターのみならず、流動性の高い資産から低い資産まで網羅し、グローバルで数千以上の金融機関に提供されています。また、ASC 820 および IFRS 13 で規定された会計ガイドラインに準拠し、グローバルに広がる担当者のネットワークを通じて多様な市場の情報を反映しています。

リファレンス・データについては、先進国および新興国の国債、社債、米国の地方債、銀行ローンなどのデータを網羅しています。それに加えて、ISIN、SEDOL、RIC、PermID® など、金融商品のさまざまな識別子にも対応。債券は多数のカテゴリーとサブカテゴリーからなる非常に複雑な資産クラスなので、各金融機関や企業が独自にデータを収集し、アクセスするのは困難です。例えば転換社債の場合、グローバルで日々全体の約3%が変化します。その点、リフィニティブでは 20 年におよぶ転換社債データの蓄積があるため、マーケットの日々の変化にも柔軟に対応できるのです。

データの品質を担保するため、各証券取引所や発行体、アンダーライター (有価証券引受団体) などから幅広く専門的なデータを収集しています。収集されたデータは各国のマーケットに精通した各地のアナリストや専門家から成るグローバルなチームによって徹底的にチェックされ、精密にメンテナンスされた上で各種配信プラットフォームに提供されています。その結果企業、時価、マーケットデータとすばやくリンクでき、債券の時価評価に大きく寄与しています。

こうした債券データは世界的な債券インデックスを展開する FTSE Russell や、債券分析プラットフォームとして 30 年に渡り高評価を得てきた Yield Book にも配信されています。

つまり、FTSE Russell 債券インデックス、その算出に利用されるリフィニティブ評価時価、そして Yield Book の分析を利用することで、ポートフォリオ構成銘柄とベンチマークの価格差などのトラッキングエラーを排除し、フロントからバックオフィスまで、データの一貫性を担保することが可能になるのです。

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