WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチの前日計量が7日、東京都内で行われた。王者寺地拳四朗(31=BMB)はリミットから300グラムアンダーの48・6キロ、挑戦者のWBA同級4位アンソニー・オラスクアガ(24=米国)は48・5キロでクリアした。メインを担う試合は8日、東京・有明アリーナで行われる。

「家を出る時は100グラムアンダー。ここ(計量会場)にいる間に減りましたね」。年を重ねるごとに苦しくなる減量だが、今回もしっかり仕上げてきた。スパーリングパートナーだったオラスクアガとの対戦に「昔から会っている印象は変わらない。序盤を警戒したいが、彼は倒せる自信がある。しっかり勝って次につなげたい」と言った。

当初はWBO王者ジョナサン・ゴンザレス(31=プエルトリコ)との3団体統一戦に臨むはずだった。しかし、ゴンザレスがマイコプラズマ肺炎で来日不可能となり急きょタイトル防衛戦となり、対戦相手も変更となった。サウスポーから右構えに変わったが、「当初は不安もあったけど、練習しているうちになくなった」と一掃した。

減量が厳しくなっている階級で、世界主要4団体のベルト統一がモチベーションだった。その気持ちも揺らいできた。「4団体統一したいが、時間がかかるようなら階級を上げることも考えたい」。今回がライトフライ級ラストマッチの可能性もある。その大事な一戦に向け、「家に帰ってうな丼を作ろう。京都でもらったもの(うなぎ)があるんで。今回はバター焼きにしてみようかな」とシェフになって、パワーを養う。