
小野大輔
信号機のない横断歩道での事故を減らそうと、兵庫県警と神戸市は、路面を白とグリーンにカラー化した横断歩道を須磨区内に整備した。視覚的に目立つようにして運転者へ注意を促すのが狙い。
新設されたのは、須磨区桜木町3丁目の片側1車線の市道。制限速度30キロの細い道だが交通量が多く、カーブと坂があるため見通しが良くない。
近くの市立北須磨小学校の通学路で、以前から横断歩道はあったものの、昨年1月には横断中の児童がはねられる事故も起きた。
市と県警は今年1月下旬、白黒の横断歩道の黒い部分を明るい緑色に塗り替えた。視認性が高まったことで、手前で減速する車が多く見られた。
北須磨小の吉野郁(いく)校長は「以前よりすごくはっきり見えるようになった。運転者の意識も高まって事故がなくなれば」と期待する。
県警と道路管理者が連携してカラー化をするのは県内では初めて。背景には、安全であるはずの横断歩道上が危険にさらされているという実情がある。
県警によると、県内では昨年、信号機のない横断歩道上の死亡事故が8件あった。また県警が昨秋、横断歩道の前に人がいる状況で車が停止するか調査したところ、神戸市内では54%の運転者が一時停止をしなかったという。
市道路工務課によると、カラー化は大津市や大阪府寝屋川市などで広がっており、同課の担当者は「効果を検証し、今後も安全対策を考えていく」と話す。(小野大輔)
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