香川県宇多津町にある県内で唯一の信号機のない環状交差点(ラウンドアバウト)で、視覚、聴覚に障害がある人や車椅子の高齢者らと学生が一緒に歩いてバリアフリー化の改善点を探した。視覚障害者からは「円形なので方向が分からなくなる」「点字ブロックの上のマンホールが邪魔」といった指摘が出た。12月中に改善点をまとめ、町に報告する。【川原聖史】
ラウンドアバウトは同町浜二番丁にあり、近くの四国水族館のオープンに合わせ、2020年3月に渋滞緩和を目的に導入された。四国では愛媛県松前町に次いで2例目。車は交差点中央にある円形の島を時計回りに旋回。減速することで重大事故の削減にもつながると期待されている。
この日の調査は宇多津町身体障害者協会が主催し、介護や福祉関係の仕事を目指す香川短期大学(同町浜一番丁)の学生13人と、盲導犬を連れた視覚障害者や普段から電動車椅子を利用する高齢者ら7人が参加した。同短大はラウンドアバウトの目の前にある。学生と障害者らがペアとなり、ラウンドアバウトを実際に歩いた。信号機がなく車の走行音も静かなため、全盲で盲導犬のジャズ(メス・6歳)と一緒に横断した高松市のしんきゅうマッサージ師、柳原明子さん(47)は進んでいいのか判断が難しく「初めてだと1人で歩くのは難しい」と指摘。さらに盲導犬を連れている人は歩道の左側を歩くが、点字ブロックは中央にだけ敷かれていることが多く「左側にも付けてほしい」と話し、歩道全体の課題を学生に伝えた。
別の視覚障害者からは点字ブロックの上にマンホールがあり、白杖(はくじょう)で確認しにくいといった指摘も出た。円形のため「全方向から車の走行音が聞こえてしまう。従来の信号機がある交差点の方が歩きやすかった」という意見もあった。耳の不自由な人はラウンドアバウトから出る際に「ウインカーを付けない人が多い」と運転者の理解不足を指摘した。
一方、車椅子の利用者からは「歩道と車道の段差が低く、動きやすい。車の方から止まってくれる」といった好意的な意見が目立った。
高齢者からは「歩行者注意の看板を作ってほしい」といった声もあり、同協会は今月中に調査結果をまとめ、宇多津町の谷川俊博町長と町議会に改善点を報告する。調査に参加した香川短大2年の高橋海さん(20)は「私たちが何気なく生活していて気づけない問題を直接教えてもらえてよかった」と話した。
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