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Tuesday, November 9, 2021

シャープ、モスアイ技術でクリアで軽いフェイス/アイシールド - Impress Watch

サムスン「Galaxy Watch4」LTE対応版を腕に装着したところ

Androidスマートフォンでも本格的なスマートウォッチを使いたい……。そう考えている方にとって「Galaxy Watch4」は待望の製品と言って良いでしょう。新OSを採用している点だけをとっても大注目に値しますが、Andorid端末とのペアリングを前提とした製品では極めて珍しい、LTE通信対応モデルがラインナップされているのです。LTEで何がどう便利になるのか? 実際に使って試してみました。

新OS採用、さらにLTE内蔵

Galaxy Watch4は、Androidスマートフォン「Galaxy」シリーズで知られるサムスンが9月に国内発表したスマートウォッチです。製品バリエーションは非常に豊富で、外観、リストバンドなどが異なる「Galaxy Watch4」「Galaxy Watch4 Classic」という2つの製品ラインが存在し、それぞれにディスプレイサイズが2種類ずつ、さらにカラーバリエーションが2~3ずつ用意されています。

一般的なスマートウォッチにはBluetooth/Wi-Fi通信機能が搭載されていて、スマートフォンと組み合わせて運用します。スマートウォッチ側にはマイクとスピーカーが内蔵されていて通話ができますが、これはあくまでスマートフォン側の電話機能を軸にしているため、スマートフォンの電源が切れていたり、スマートフォンをどこかに置き忘れて手元にスマートウォッチだけあるというシチュエーションでは、電話をかけられません。

こうした中、Galaxy Watch4にはBluetooth/Wi-Fiに加えて、LTEによるモバイル通信機能を追加で備えたモデルが存在します。日本国内では主要4キャリア(携帯電話会社)のうちauのみが取り扱っており、LTE通信を有効化するには、auの携帯電話回線と、その有料オプション「ナンバーシェア」という有料オプションの契約が必要です。腕時計だけを用意しても、それだけで電話できる訳ではないのでご注意を。

「ナンバーシェア」を契約すると、ペアにする携帯電話と同じ電話番号がスマートウォッチ側に割り振られ、スマートウォッチ単独で電話の発信・着信が可能となる機能です。Apple Watchではすでにお馴染みのサービスですが、Android系の端末ではこれまで利用できませんでした。

そこで今回は、auのLTE対応版Galaxy Watch4のディスプレイサイズ40mm/ブラックをお借りして試用しました。au オンラインショップでの販売価格は38,764円です。なおペアリングするスマートフォンはauから販売されたPixel 5(Andorid 12にアップデート済み)で、「ピタットプラン 5G」契約の物理SIMカードを装着しています。

LTE対応といっても外観上特に変わったところもなし
背面には心拍センサー
充電ドック
充電時はこのようにセッティングします

新OSの採用についても触れておきましょう。Android……というかGoogleはこれまで「Wear OS by Google」(旧称はAndorid Wear)ブランドのもとで、スマートウォッチ用OSを提供してきました。しかし5月、サムスンが独自に開発していたOS「Tizen」との統合を発表。新たに「Wear OS Powered by Samsung」が誕生し、そのOSを採用した最初期の製品がGalaxy Watch4なのです。

個人的な話になりますが、筆者はWear OS by Google(とその前身OSの)採用スマートウォッチを2016年から使い続けています。直近では、2020年9月に「OPPO Watch」を購入しており、もはやWear OS by Googleは生活の一部と言って良いほど。OS一新のGalaxy Watch4でどれくらいの変化が起こったのかにも大変注目しています。

本体設定画面などでは「Wear OS Powered by Samsung」の記述を確認できませんでしたが、このようにアプリストアとして「Google Playストア」が用意されています
LTE対応モデルは、このようにeSIM関連の記述あり

時計だけで音声通話。ただし単独でLINEできる訳でもなく

Galaxy Watch4がどのように通信しているかは、クイックパネルを開くとよく分かります。BluetoothとWi-Fiどちらとも異なる電波強度表示。これこそがLTE通信ができている証しです。ただ、ペアとなるスマートフォンが傍らにある場合はBluetoothで可能な限り接続し、電力消費を抑えているようです。スマートフォンの電源等を切らない限り、4G電波強度のアイコンはそうそう表示されません。

クイックパネルにはLTE通信状態を示すアイコンが! ただし、常に出っぱなしではなく、省電力のためにかなり積極的に通信をカットしているようです(それに伴ってアイコンも非表示になります)

いろいろ試してみましたが、電話の発信・待受に関しては非常に快適でした。スマートフォンの電話帳(連絡先)に登録している人の名前、発信・着信履歴は、Galaxy Watch4から閲覧できます。もちろんスマートフォンの電源が切れた状態であっても、です。

「電話」アプリのメイン画面
発信相手ごとの通話履歴も確認できます
通話中の画面。マイクをミュートにしたり、スピーカー音量の調整ができます

事前に心配していたのが、電話待受の確実性でした。Galaxy Watch4ではLTE通信が確立していても、かけてくれた相手には「電波が届かないところにいるか、電源が入っていません」のガイダンスが流れてそれっきりになることが頻発するのではないか。ただ、筆者が試した限りでは、そうしたトラブルはありませんでした。

BluetoothもWi-Fiもオフなのに……
電話がきちんとかかってくる不思議

通話の品質も良好です。Galaxy Watch4はホームキーと戻るキーの間の部分に小さなマイク穴が開いているので、そこを口元に近づけて話すと相手もかなり聞きやすくなります。またスピーカーフォンの受話音量も調整できるので、よほど音の大きな工事現場にでもない限り、通話は問題ないでしょう。

一方で、データ通信に関しては過度な期待は禁物です。例えばLINEは、あくまでスマートフォン上で動作するアプリであって、Galaxy Watch4単独ではメッセージの送信も受信もできません。ここは是非、勘違いせず正確に理解しておきたい部分です。

また、Galaxy Watch4単独でGoogleマップのナビゲーション機能を使うのも難しいようです。スマートフォンとの接続が確立した状態でないと、地図の表示それ自体できないことを確認しました。

良く見ると、2つの物理ボタンの間、裏蓋の側面とでも言うべき位置にマイク穴があります

とはいえ、Google Fitのようなアプリを使って数十分のジョギングなどをする際、LTE版Galaxy Watchはピッタリだと思います。ジョギング中は、通知が届いた瞬間に内容を見ることもないでしょうし、とはいえ緊急の電話はとりたい。そうした二律背反的なシチュエーションを埋める効果が、LTE対応Galaxy Watch 4にはあります。

「予備の電話」としては間違いなく最強

Galaxy Watch4はこのほかにも、体脂肪率などの体組成を測定する機能、睡眠計など健康関連の機能を多数搭載していますが、今回は筆者が特に興味のあった設定周り・LTE通信機能などを中心に解説しました。

繰り返しになりますが、筆者はGoogle系のスマートフォンを長らく使っているので、歩数や運動量が腕時計を付けているだけで自動的に集積されていく楽しさにはすでに触れています。では、そのスマートウォッチにLTE機能が入るとなにが変わるのか? それはズバリ「予備の電話機」としての安心感でした。

ナンバーシェアによって、1つの自分の電話番号で、2台同時に電話を待ち受けられるようになります。もし旅行先でスマートフォンを無くしてしまっても、そのまま電話の待受はできますし、こちらから家族や電話会社に電話をかければ連絡がつきます。この時、発信元の電話番号は変わりませんから、家族・友人は抵抗なく電話に出てくれるはずです。

スマートフォンが壊れたり無くなったりしても、その場で少しはリカバリーできる───これが、スマートウォッチのLTE対応の真髄ではないかというのが、筆者の結論です。少なくとも今のところは。

ですので、使い方や予算、在庫状況によっては、Wi-Fi/Bluetooth版のGalaxy Watch4をあえて選択するのは十分「アリ」でしょう。au オンラインショップや大手通販サイトなどの販売価格を総合すると、同一ディスプレイサイズの製品がLTE版がどうかで6,000~7,000円程度の差があります。

一方で、月額380円のオプション料金が48カ月に渡って無料になるキャンペーンも魅力的です。なんだかんだで、これが購入に向けての最後の一押しになる気も……。

スマートウォッチは、確かに「スマート」な機械かもしれませんが、基本はやはり「腕時計」です。LINEを返したり、レストランで料理を撮影したり、QRコード決済したい場合にはスマホ本体が必要になってきます。それを踏まえて、スマートウォッチにLTE対応を求めるかどうか? 個人個人で考えてみてはいかがでしょうか。

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