【ロンドン=板東和正】英首相官邸の報道官は8月31日、首相特使がアフガニスタンで復権したイスラム原理主義勢力タリバンの幹部とカタールの首都ドーハで接触していると明らかにした。アフガンに残る自国民やアフガン人協力者らが安全に国外に退避できるよう交渉を進めているという。英BBC放送などが同日、報じた。
英国は28日、アフガンからの出国者を乗せた最後の軍用機がカブールを離れ、退避作戦を終えた。14日以降、1万5千人以上を退避させた。しかし、ラーブ英外相は31日、英メディアに対し、数百人の英国人がアフガンに残っていると指摘した。
ウォレス英国防相は27日時点で、千人前後のアフガン人協力者も取り残されるとの見方を示していた。
ウォレス氏はこれまで「カブールからの避難は米国の主導なしには継続できない」と8月末の駐留米軍の撤収に懸念を表明。ジョンソン首相は撤収期限の延長を米側に要請してきたが聞き入れられなかった。
一方、英紙テレグラフなどによると、英国外での情報活動を担う英秘密情報部(MI6)の当局者が8月16日以降、アフガンの首都カブールとドーハでタリバン側と秘密裏に面会していたという。当局者はタリバンにテロ組織との関係を断つよう伝えたとみられる。
英政府はアフガンが「テロの温床」となることを懸念している。
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