2020年3月27日
同時発表:消防庁、厚生労働省
経済産業省は、プラント保安分野におけるドローンの安全な活用の促進に向け、2020年3月27日、消防庁、厚生労働省と連携し、昨年3月に策定した石油精製、石油化学等のプラント屋外でドローンを安全に運用するための「ガイドライン」と、国内外企業の先行事例を盛り込んだ「活用事例集」を改訂するとともに、「目視検査の代替可能性に関する考察」を取りまとめました。これにより、プラントでのドローン活用の対象範囲がタンク等の屋内にも拡大するとともに、人による目視検査の一部について、カメラを搭載したドローンにより代替できることが明確になりました。
背景
石油精製、石油化学等のプラントにおけるドローンの活用は、設備の点検を容易にし、点検頻度を高めることができるなど、安全性や効率性の向上、さらには保安業務の合理化を図る上で重要です。このため、経済産業省では、昨年3月に消防庁や厚生労働省と連携し、プラントの屋外においてドローンを安全に活用するためのガイドライン等を整備したところです。これにより事業者による試行的なドローンの活用が急速に進展しました。
一方で、より本格的な実装に近づけるためには、以下2点の課題を整理する必要があります。
- タンク等の設備の外面だけでなく、内面腐食の状況等を確認するため、通信遮断等のリスクを考慮しながら設備の内部でもドローンを安全に飛行させること
- カメラを搭載したドローンが、人による目視検査を代替する可能性を検証すること
こうした課題を整理するため、2020年1月30日、経済産業省は出光興産株式会社およびブルーイノベーション株式会社と連携してタンク内部を飛行させる実証実験を実施しました。
概要
今般、実証実験で得られた知見や、有識者等から構成される研究会での議論を踏まえ、屋内での活用を対象範囲とするべく、ガイドラインや活用事例集を改訂するとともに、目視検査の代替可能性に関する考察をとりまとめました。
以上により、プラントでのドローン活用の対象範囲がタンク等の屋内にも拡大するとともに、人による目視検査の一部についてカメラを搭載したドローンにより代替できることが明確になり、今後、プラント保安分野でのドローン活用が更に拡大し、安全性や効率性の更なる向上が期待されます。
ガイドライン等の改訂のポイント
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「プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドライン」に、飛行対象範囲としてタンクや塔槽類等の屋内を追加し、屋内で安全に飛行させるために必要なリスクアセスメントやリスク対策を盛り込みました。
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「プラントにおけるドローン活用事例集」に、出光千葉事業所で実施したタンク内での実証実験を通じて得られた、屋内を安全に飛行させるための知見や実際に検討した留意事項を新たに盛り込みました。
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「プラント保安分野における目視検査の代替可能性に関する考察」として、実証実での検証を通じ、目視検査のうち、腐食、摩耗、傷、スケール付着・堆積、破損、割れ、変形・ゆるみ・剥離といった不具合を確認する一次検査について、カメラを搭載したドローンによる代替が可能である旨を明記しました。
- 実証対象としたタンク
提供:出光興産株式会社 - 設備内点検のイメージと使用するドローン
提供:ブルーイノベーション
(Flyability社製「ELIOS2」)
関連資料
ガイドライン・活用事例集掲載先- 「プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドライン ver2.0」
- 「プラントにおけるドローン活用事例集 ver2.0」
- 「プラント保安分野における目視検査の代替可能性に関する考察(点検におけるドローン活用について)」
担当
産業保安グループ高圧ガス保安室長 伊藤
担当者:小林、服部、藤井
電話:03-3501-1511(内線 4951~4954)
03-3501-1706(直通)
03-3501-2357(FAX)
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March 27, 2020 at 12:24PM
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プラント保安分野におけるドローンの安全な活用の促進に向け、「ガイドライン」と「活用事例集」を改訂しました (METI - 経済産業省
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