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Wednesday, March 25, 2020

パナソニック完全無線イヤホンEAH-AZ70Wレビュー、ノイキャン+クリアな中高音域に浸る - Engadget 日本版

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パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドの完全ワイヤレスイヤホンとして、ノイズキャンセリング対応の最上位モデル「EAH-AZ70W」を4月中旬に発売します。市場想定価格は3万1000円前後(税別)です。

EAH-AZ70Wは、TechnicsのHi-Fiオーディオ機器やステレオインサイドホン「EAH-TZ700」の開発で培った音響技術を踏襲した完全ワイヤレスイヤホン。

グラフェンコートのPEEK振動板を搭載した直径10mmダイナミック型ドライバーや、アコースティックコントロールチャンバーといったイヤホン全体の音響構造設計により、楽曲本来の躍動感と豊かな空間性を実現したと豪語します。

完全ワイヤレスイヤホンは、すでにAppleやソニーが先行していますが、パナソニック製の完全ワイヤレスイヤホンも有力な選択肢として注目を集めています。

今回そんなパナソニックより実機を借用したので、主に使い勝手や音質などにスポットを当てたレビューをお届けします。

ノイズキャンセリング効果は電車の接近音が聞こえないレベル


これから完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ上で、最も重要なのがノイズキャンセリングです。

EAH-AZ70Wには独自技術「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を搭載しており、業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を謳います。

ノイズキャンセルに必要な騒音を集音するため、マイクをイヤホン外側と内側に配置しています。

イヤホンの外側の騒音を低減するフィードフォワード方式には、高次フィルターによる精密演算処理が可能なデジタル制御を用います。そして、耳の中のノイズを消すために、イヤホンの内側に配置したマイクを使用し、処理の遅延が少ないアナログ処理を行います。

このように、集音方式とノイズ低減処理をそれぞれ異なるかたちで組み合わせることで、高いノイズキャンセル効果を発揮できます。

試しに、本機を両耳に装着して騒がしい駅やパチンコ屋に立ち寄ってみましたが、電車が接近する音やアナウンスなどはノイズキャンセルの効果もあってか、ほとんど聞こえませんでした。ただし、80〜90デシベルに相当すると言われるパチンコ屋の店内や、救急車のサイレンなどは、さすがの本機でも残念ながら聞こえてしまいます。

なお、音楽を再生しない状態でも、ある程度の静音性を保ってくれますので、音楽再生時には耳障りな甲高い音も消されて、集中したリスニングができました。

EAH-AZ70W Review▲Technics Audio Connect のノイズキャンセリングと外音取り込み

また、後述するスマホアプリ「Technics Audio Connect」を使うことで、どの程度の外音を取り込むのかを調整することが可能です。

ノイズを低減する、という意味においては、楽曲や映像再生時の他にも、通話時の品質を落とさないための工夫も注目すべきポイントです。

送話の音声とノイズを区別するビームフォーミング技術を搭載し、2つの通話用マイクを使用することで、クリアでノイズの少ない通話が可能です。加えて、マイクまでの空気の通り道を複雑な構造にすることで、風切音も低減します。

EAH-AZ70W Review
▲EAH-AZ70Wに搭載しているマイクは、ノイズキャンセリング用マイク2つと、通話専用マイク1つの片側3つを搭載(左右合計6つ)。また、コンデンサーマイクに比べて、小型かつ周波数特性などの部品ごとのばらつきを抑えられるため、より精密な集音が可能

音途切れを減らす仕組みを採用

ノイズの次に気にすべきポイントは、完全ワイヤレスイヤホンでよくありがちな「音途切れ」の問題。その点はEAH-AZ70Wもしっかりと対策を講じています。

スマホや携帯音楽プレイヤーから伝送した楽曲データを、左右のイヤホンがそれぞれ独立して受信する仕組み、いわゆる「左右独立受信方式」を採用。イヤホンの左から右のイヤフォンへと伝送する「リレー伝送」と比べて、楽曲再生時の音途切れや動画再生時にありがちな映像と音声のズレを低減しています。

中高音域が聴こえやすい軽めのサウンド

さて、皆さんが最も気にされるであろう音質ですが、イヤホンは楽曲やジャンルによって聴こえ方も異なりますので、実際に複数曲をEAH-AZ70Wで視聴しながら、楽器や効果などの聴こえ方や、全体的なバランスはどうなのか、についての感想をお伝えします。

人気バンドのOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)の最新シングル「I LOVE...」では、ボーカルはもちろんのこと、コード進行とリズムを補うアグレッシブなピアノのリズム感が伝わってくるほか、打ち込みのようなドラムのハイハットやタムなどもよく聴こえます。

ただ、この楽曲に関しては、厚みのあるキックとベースに加えて、重厚感のあるシンセサウンドも特徴的なので、もう少し聴こえて欲しいところです。

続いて、ロックバンドJETのアルバム「ゲット・ボーン」の収録曲「Are You Gonna Be My Girl」を選んでみました。iPodのCMにも起用された楽曲です。

思わず手拍子をしたくなるようなリズムが印象的ですが、ギターのカッティングやタンバリンは軽快に聴こえてきますが、途中のタムで畳み掛けるところは、もう少し聴こえて欲しいところです。

最後にビッグバンドの名曲「Little Brown Jug」を聴いてみました。日本では「茶色の小瓶」として教科書にも載っているアメリカ民謡です。

最初から最後まで耳に残りやすいシンプルなメロディーが印象的ですが、さまざまな楽器のソロ演奏が楽しめるのも魅力です。

実はこの曲とEAH-AZ70Wは相性が良いかもしれない──。そう思わせてくれるほど、この曲では、先ほどのポップスやロックとは異なり、個々の楽器がスッと聴こえてくるので心地よいです。

ここまで、EAH-AZ70Wでさまざまな楽曲を試聴してみましたが、聴こえ方の傾向としては、低音まで深みのある太いサウンドとは対照的に、クリアで軽めのサウンドです。

楽曲によっては中音域が固め、あるいは、繊細な高音域まで広い音場を再現できていますが、低音域を求めるユーザーは、物足りなさを感じることでしょう。特にベースラインが浮き彫りになるような楽曲や、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)などのジャンルは向かないと思います。

逆にいえば、余計な味付けをせずに、音源本来の音をほどよく再現してくれるのがEAH-AZ70Wの魅力なのかもしれません。

装着感は AirPods Pro の方が好み

耳に装着した時のフィット感は、個人的に AirPods Pro の方が好みです。AirPods Pro は耳の奥までしっかりとフィットしましたが、EAH-AZ70Wでは付属するどのイヤーピースを試しても、自分の耳の形には合わないと感じました。

EAH-AZ70W Review▲EAH-AZ70W(左)と、AirPods Pro (右)

完全ワイヤレスイヤホンを長時間装着していると、聞いているうちに耳が疲れてきますが、EAH-AZ70Wは耳の奥まで密着しないがゆえに、長時間の利用でも聞き疲れしません。

EAH-AZ70W Review▲EAH-AZ70Wの付属品

スマホアプリはシンプルで見やすい

最後にEAH-AZ70Wの使い勝手についても触れておきます。スマホ向けの無料アプリ(Android/iOS向け)として「Technics Audio Connect」が用意されており、先に述べた外音取り込みの調節に加えて、ノイズキャンセリングの調整、音質のカスタム、紛失したイヤホンを探す機能などが使えます。

EAH-AZ70W Review▲Technics Audio Connect のトップ画面と設定画面

アプリ側で選択できるサウンドモードは低音域を強調する「バスエンハンサー」、ボーカルやセリフなど人の声を聞き取りやすくする「クリアボイス」、周波数ごとに変更可能な「イコライザー」、何も味付けをしない「オフ」の4つです。

タッチ操作は便利だが、機能の割り当てを変更できない

イヤホン本体の操作はタッチセンサーに触れるだけ。物理ボタン搭載の完全ワイヤレスイヤホンの場合、筆者の力加減が悪いせいなのか、操作する度に装着感が失われてしまいますが、EAH-AZ70Wではそんなこともなく、スムーズに操作できます。

具体的な操作方法はL/Rのどちらかを1度タッチすると再生・一時停止、音量を上げるにはLを素早く3回タッチ、下げるには素早く2回タッチします。曲送りはRを素早く2回タッチ、曲戻しは素早く3回タッチします。

ただし、L/Rにあらかじめ割り当てられた機能をカスタマイズすることはできません。

この他にも、SiriやGoogleアシスタント、一定時間無音状態が続くと電源を自動的に切る「オートパワーオフ設定」、起動や接続状況を音声案内する「ガイダンス言語の設定変更」など、さまざまな項目が用意されています。

ケースの充電は付属のUSB Type-Cケーブルで行います。充電ケースによる充電で最大約22.5時間(ノイズキャンセリングOFF、AAC)再生でき、15分の充電で約70分再生(ノイズキャンセリングON)が可能です。

EAH-AZ70W Review
▲ケースの充電はUSB Type-Cケーブルで行う

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"クリア" - Google ニュース
March 26, 2020 at 10:09AM
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