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Wednesday, August 16, 2023

第821回:安心・安全な交通への寄与に期待大! フロントブレーキライトは ... - webCG

巨匠ジウジアーロの悲願

今回は、実現できそうでいまだにできない「フロント用ブレーキライト」に関するお話を。

思い出すのは、2023年8月7日、85歳の誕生日を迎えたイタリア人自動車デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏である。彼は、1980年代から当時自身の会社だったイタルデザインのコンセプトカーで、たびたびフロント用ブレーキライトを提案してきた。

以前、彼の会社を訪ねた際に本人に聞いたところ、きっかけは母親が生前繰り返していた言葉だったという。「『道を渡るとき、やって来るクルマが止まるかどうかわかれば、もっと安心なのにね』と、いつも言っていたのがきっかけでした」。

前回の本欄にも記したように、イタリアでは横断歩道で待っていても、一時停止してくれるドライバーは決して多くない。止まるかと思いきや、「すまん、すまん」といった身ぶりをしながら止まらず通過するドライバーもいる。それならまだしも、渡っている筆者をスピードを落とさずにわざわざ避けて走り去るクルマもある。

そうした状況に遭遇するたび、ジウジアーロ氏の母親のように、「フロントにブレーキライトが装着されていれば、クルマが止まるかどうかわかるのに」と思うのである。

今回の執筆を機会に調べてみると、ジウジアーロ氏以前にも、フロントのブレーキライトを試みたクルマがあった。

イタリア・エルバ島にて。ザ・ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』のジャケットを模した柵。本来は回転させることにより、一時的に通行止めとするのが目的だが、平常時もそこに横断歩道があることを(たとえ白線が消えかかっていても)運転者に認識させる名案だ。
イタリア・エルバ島にて。ザ・ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』のジャケットを模した柵。本来は回転させることにより、一時的に通行止めとするのが目的だが、平常時もそこに横断歩道があることを(たとえ白線が消えかかっていても)運転者に認識させる名案だ。拡大
ジョルジェット・ジウジアーロの手による「イタルデザイン・オービット」(1986年)。ベース車両は「フォルクスワーゲン・ゴルフ シンクロ」。
ジョルジェット・ジウジアーロの手による「イタルデザイン・オービット」(1986年)。ベース車両は「フォルクスワーゲン・ゴルフ シンクロ」。拡大

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