◆プロボクシング ▽スーパーバンタム級(55・3キロ以下)6回戦 村田昴―フアン・センテノ(28日=日本時間29日、米国ネバダ州ラスベガス パームス・カジノ・リゾート)
【米ラスベガス27日(日本時間28日)・宮田有理子通信員】デビューから4連続KO勝ちのホープ・村田昴(帝拳)が当地で前日計量に臨み、55・0キロで一発クリアした。対戦相手のフアン・センテノ(ニカラグア)は55・9キロとリミットから800グラム超過したが、村田陣営はそれ以上落とすことは求めず、試合は行われる。
村田にとっては今回が3回目の米国でのファイト。一昨年6月のデビューから半分以上が海外での試合となり「アメリカでの試合までの流れがわかってきて、どういう準備をしたらいいのかも分かっています」と頼もしい。
プロ5戦目に向け今回は5月14日にラスベガスでのキャンプをスタート。オギー・サンチェス・トレーナーの指導を受けトレーニングに励んだ。対戦相手のセンテノは村田より倍以上の19戦のキャリアを誇り侮れない相手だ。「相手は自分より経験豊富ですし、集中して戦いたい。やはり倒せるところでは、しっかり倒していこうと思います」と5連続KO勝利にも意欲をみせる。
25日には4階級制覇を達成したWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)の試合を見て刺激を受けた。5月20日にはラスベガスで2階級制覇を達成したWBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M・T)の試合を観戦。会場が総立ちになる中谷のKOシーンを目の当たりにした村田は「すごかったです。アメリカでああいう倒し方ができて、会場を盛り上げて。自分も早く、タイトルマッチをやっていきたいと思いました」と将来の自分にダブらせ力を込めた。
戦績は26歳の村田が4戦全勝(4KO)、29歳のセンテノが8勝(1KO)8敗3分け。
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