もはや仕事や生活になくてはならないものになりつつあるデジタルガジェットの数々。購入を勧められることは多々あるが、正しい捨て方は知られていない。本連載では、デジタルガジェットの正しい捨て方を専門家に聞いていく。
今回は、インターネットへの無線接続には欠かせないWi-Fiルーターの捨て方を紹介。バッファローの下村洋平さん(事業本部 コンシューママーケティング部 BBSマーケティング課)に、1問1答形式で聞いた。下村さんによれば、Wi-Fiルーターを捨てるときは、必ずしておくべきことがあるという。
Wi-Fiルーターって何ゴミ?
──まず、Wi-Fiルーターを捨てるときは何ゴミとして捨てるべきか教えてください
下村さん 小型家電や不燃ごみに分類される場合が多いですが、事前にお住まいの自治体の公式サイトなどで分類をご確認いただくようにお願いいたします。
もし、お使いのWi-Fiルーターが回線事業者からのレンタル品の場合は、返却が必要となる場合があります。
──Wi-Fiルーターを捨てるとき、分解や破壊といった対応は必要でしょうか
下村さん 分解、破壊といった対応までは必要ありません。ただし、Wi-Fiルーターにはお使いのプロバイダー情報などが記憶されているので、廃棄の前に必ず初期化作業が必要です。
具体的には、電源が入った状態で「RESET」ボタンの「POWER」ランプが点滅するまで(約3秒間)押し続けることで、設定情報を初期化できます。
また、Wi-Fiルーター本体にはSSIDやパスワード、MACアドレス等が記載されたラベルが貼ってあります。ラベルを剥がすか、情報部分を黒塗りにすることで、情報漏えいのリスクを下げることができます。
──Wi-Fiルーターを捨てる、もしくは交換する適切なタイミングなどはあるのでしょうか
下村さん 耐用年数を定めている機器ではありませんが、24時間365日稼働しているため、内部の劣化などで寿命を迎えるケースがあります。そうなる前の買い替えがベストです。
きっかけとしては、スマートフォンやPC、テレビなどのWi-Fiにつながる機器を買い替え・買い足すタイミングで、Wi-Fiルーターの交換もご検討いただければと考えます。
また、家庭環境の変化に合わせることもおすすめします(テレワークが増えた、お子様もスマートフォンを使うようになり接続台数が増えた、など)。
ちなみに、現在バッファローの「Wi-Fi EasyMesh」(親機と中継機同士が互いに通信しあい、網目状にネットワークを構築する仕組み)対応製品を使っている場合は、買い替え後もWi-Fi EasyMeshの中継機として活用できます。
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Wi-Fiルーター廃棄、セキュリティの注意点は
──Wi-Fiルーターを捨てるとき、他にもセキュリティ上の注意点があれば教えてください
下村さん 前述の通り、必ず「初期化」作業を実施いただきたいと思います。SSIDやパスワード、MACアドレス等が記載されているラベルを剥がす、情報部分を黒塗りにしていただくこともお勧めいたします。
購入時の注意点もあります。弊社製品は設定画面にログインするためのユーザー名・パスワードを1台ごとに異なる設定として出荷しております。
初回設定時に独自のパスワードに変更すると、本体ラベルに記載されたパスワードでアクセスできなくなります。これによってセキュリティが高まりますので、パスワード変更してお使いいただくことをおすすめいたします。
──Wi-Fiルーターを捨てる以外の処分方法があれば教えてください。
下村さん 家電量販店の施策として、古いルーターを持参することで、新たに購入するルーターから値引きされるキャンペーンが行われることがあります。Wi-Fiルーターは小型家電リサイクル法によって適切に回収・処理されることになります。こういった機会があればご活用いただければと思います。
──その他、Wi-Fiルーターを処分するときの注意点や、バッファロー製品独自のポイントなどがあれば教えてください
下村さん 重ねますがWi-Fiルーターは日々進化し、対応している規格や性能も向上しています。定期的に、3〜5年のサイクルを目安に見直しをおすすめいたします。
またバッファローでは現在「スマート引っ越し機能」を搭載したWi-Fiルーターを販売しています。これは、新しいルーターに乗り換えるとき、前のWi-Fiルーターの設定や情報を、スマホの機種変更と同様に移行できる機能です。買い替えの際にご検討いただけますと幸いです。
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