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Friday, August 19, 2022

クリアファイルも脱プラ…紙のまちから全国へ - 読売新聞オンライン

 書類を手軽に収められるクリアファイルは便利な文具だ。しかし、書類が不要になった時は少々面倒なもの。書類とファイルを分別し、書類は古紙リサイクルに回す。ファイルは何度か再利用しても、最後はプラスチックごみに……。「書類と同じようにリサイクルできるクリアファイルがあればいいのに」と思った人がいるかもしれない。その文具、あります。(紙WAZA編集長 木田滋夫)

 製紙産業が盛んな静岡県富士市は「紙のまち」として知られる。市内の紙加工会社「東伸紙工」が今年1月に発売したのが、「紙製クリアファイル」だ。

 紙のクリアファイルは、2枚の紙を貼り合わせた構造になっている。表側は半透明のトレーシングペーパー、裏側はコピー用紙などに使われる上質紙だ。「プラ製と同じように使えて、使用後は古紙としてリサイクルできる。紙なので直接メモしたり絵を描いたりでき、社名や商品名を印刷すれば販促グッズにもなります」。社長の久保田基之さん(58)は胸を張る。

 開発のきっかけはコロナ禍だった。同社の主力事業は伝票の印刷・製本だが、コロナ禍で対面営業を見直す企業が相次ぎ、契約や申請の電子化が一気に加速。伝票の需要が戻ることはないとみて、いまの生産設備を使ってできる紙製品を模索し、ファイルに行き着いた。「伝票は複数の紙を一つにまとめた構造ですが、2枚の紙を重ねて2辺を貼り合わせればファイルになる。自社の技術をそのまま生かせるわけです」

 プラごみによる海洋汚染や、プラ製品の生産・廃棄時に排出される二酸化炭素への対策が世界的な課題になる中、「切り替えるだけで脱プラ」をアピールできる商品は、大口の需要も期待できた。

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