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Wednesday, April 6, 2022

「危険なバス停」安全に 奈良交通 自治会と協力 - 読売新聞オンライン

 横断歩道や交差点がそばにあり、死角が生じやすい「危険なバス停」の一つだった奈良市内の「鶴舞町一丁目」で、地域住民の協力を得て、専用の停車スペース「バスベイ」が拡幅された。全長を15メートル延ばすことで、バス2台が停車できるようになった。運行する奈良交通の担当者は「自治会の皆さんの協力で、安全なバス停にすることができた」と話す。(前川和弘)

 危険なバス停は国土交通省の調査で、危険度に応じて3ランクに分けて公表されている。今回、改良された南向きの鶴舞町一丁目バス停は2020年の調査時点で、横断歩道の前後5メートルの範囲とされ、2番目に危険度の高い「Bランク」と指摘されていた。

 昨年5月末には、奈良交通が県警や市と検討会を開催。横断歩道から5メートル以上離れた地点にバスの停止線を設け、危険な状態は一見、解消されていた。

 ただ、このバス停を通過し、近鉄学園前駅に向かうバスは平日で350本以上。ピークには1時間に25本のバスが発着を繰り返すため、2台が連なることも。通勤や帰宅の時間帯には渋滞の一因にもなり、危険な状態が生じやすかった。

 こうした状況を改善しようと、奈良交通はバス停近くの鶴舞団地自治会に、バス停拡幅への協力を要請した。自治会側も、付近の植え込みで、ドライバーと横断者が互いに見えにくいことを懸念。福角久美子・自治会長(75)は「知人が横断中に、接近する車に気づけず事故に遭ったとも聞いた」と危険に感じていた。

 自治会は昨年7月に改修の提案を受けて快諾。奈良交通との協議を重ね、バス2台分のバスベイに広げ、植え込みも撤去する案を作成。翌8月に市に要望書を提出したという。

 工事は今年1、2月に行われ、横断歩道からの距離を確保した上で、全長47メートルのバスベイが完成。また、住民から危険と指摘された植え込みも撤去され、道路の見通しも良くなった。

 拡幅に協力した福角会長は「思っていたよりも早く実現してくれた。バスからも降りやすくなり、横断歩道も渡りやすくなった」と晴れやかな表情だった。

 奈良交通の吉田新・北大和営業所長(52)は「2台が停車できることで、バス運転手も走りやすくなったと話している。歩行者の安全確保と、交通状況の改善につながれば」と話した。

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