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Sunday, November 28, 2021

介護施設と病院 面会の再開を安全に進めたい - 読売新聞

 新型コロナウイルスの流行で、高齢者施設や病院は、入居者や患者が家族らと面会することを制限してきた。

 日本では現在、幸い感染者が減少しており、安全な方法で再開を進めたい。

 政府は、全国の高齢者施設に対し、入居者と家族らの面会を促す通知を出した。それぞれワクチン接種が済んでいることや、検査で陰性であることが確認できた場合には、対面で面会できるよう検討を求めている。

 病院についても、同様の目安に基づいて、各病院が再開方法を考えてほしいとしている。

 健康上の理由でワクチンを打てない人が面会を希望する際には、無料でPCR検査を受けられるようにしてもらいたい。

 入居者や患者にとって、大切な人との面会は、心身の健康の維持や病からの回復に不可欠だ。家族と対面で話せなくなるなどの生活環境の変化で、認知症の症状が悪化した例も報告されている。

 患者や家族から医療に関する相談を受け付けている民間団体には、「高齢の親に会えない」など、今も面会制限に関する悩みが多く寄せられているという。

 東京都墨田区では、保健所が区内の病院に面会制限の緩和を呼びかけ、8割が面会を再開した。専門家に面会時の感染リスクを分析してもらい、病院と共有した結果、集団感染を懸念していた病院も緩和に踏み切れたという。

 一方、実際に面会を再開したところ、プライバシーの問題から家族にワクチン接種の有無を聞きにくいなど、実務面の課題も浮かび上がった。政府は、現場が対応に困らないよう、明確な方針を示すことが重要だ。

 政府は、イベントへの入場や飲食店への入店に際し、ワクチン接種証明書や検査結果などによる「ワクチン・検査パッケージ」を活用する方針だ。施設や病院での面会にも、こうした仕組みを導入してはどうだろうか。

 南アフリカで新たな変異株が見つかった。感染力がさらに強まったとの見方もあり、各国が水際対策を強化している。国内で感染が広がるようなら、すぐに面会を中止するなど、柔軟に対応を切り替えていく必要がある。

 感染はいつ再拡大するかわからない。状況に応じて、対面だけでなく、入院患者が自宅の家族とオンラインで面会する方法なども組み合わせることが大切だ。施設や病院のオンライン環境についても整備や拡充を進めるべきだ。

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