
元FBIのエグゼクティブ・アシスタント・ディレクターのマイケル・メイソンは、現役時代は「FBIのだいたい半分が自分の監督下にあり、FBIの食物連鎖の4番目」のポジションに就いていたという。 【画像】FBI時代のメイソン そして、退職後もゴルフや釣りで老後を楽しむことはなく“重要な仕事”に励んでいると、米テレビ「CBS」などが報じている。 「これも大事な仕事なんです」 その仕事とは、バージニア州のチェスターフィールド郡でのスクールバスの運転手だ。 「CBS」が紹介したFBIのウェブサイトによると、メイソンはサクラメントの特別捜査官、犯罪部門のエグゼクティブ・アシスタント・ディレクターなどを務め、23年間、FBIで過ごしたと記されている。 メイソンは「私はいろいろと重要なことをしてきましたが、何だと思いますか? これも大事な仕事なんです」と、同局系列の「WTVR」のインタビューで語っている。 自分の住む地域で、スクールバスの運転手が不足しているというニュースを目にしたことがきっかけだった。メイソンは「パンデミック後の復興のために、自分も何かできるのではないかと思いました」とその動機を語っている。
全米でバス運転手不足
「CBS」の他の報道によると、アメリカの学校区の半数以上が、ドライバー不足が「深刻」または「絶望的」であると報告されている。多くの運転手がパンデミックの間に退職し、今では感染の可能性のある子供たちとの接触を恐れる人もいるためという。 メリーランド州ボルチモアではスクールバスの運転手が著しく不足しているため、週に3~4回、子供を学校に送るために配車サービスの「リフト」を使っているという事例も紹介された。1日2回、往復で40ドル以上かかるという。 ボルチモアでは、このような親向けに毎月250ドルの交通費を支給しているが、それでも配車サービスの請求額は月に1000ドル近くになるそうだ。
広報ビデオにも起用
「毎朝、バスを運転する前に、事前点検と呼ばれる作業を行います」「私たちが一番大切にしているのは、このバスに乗るすべての子供たちが安全であるということです」とインタビューで語ったメイソン。 アメリカの治安維持を担う元FBIに見守られての登下校なら、安全確保もバッチリに違いない。 その献身的な活動に感銘を受けたチェスターフィールド郡公立学校は、メイソンを広報ビデオに起用したと、「WTVR」は伝えている。 同郡は今もなおバスの運転手を募集しており、初任給は時給20.21ドルと、動画の中で宣伝している。メイソンは、他の人の就労意欲を刺激できればと取材を受けて話している。 「やれることはなんでもやること。私たち全員が少しずつでも何かを提供すれば、どれほどの影響を世界に与えることができるでしょうか。こうして世界を変えることができるのです」
COURRiER Japon
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